電網見聞録

既知との遭遇でしたらすみません

進行方向別通行区分のライブに行ったよって話

 今回の話は悔しい、という部分がメインである。何が悔しいって土地勘、交友関係、何よりも目測を見誤ったことだろうか。

いや、まさかね……。

 まさか11月にもライブをやるとは思わなかったし、まさか新譜まで出るとは思わなかった。過去の作品を含めて一枚も持っていなかったので、もし今回、旧作の再販みたいな話しになったりしたらと考えると……とっても悔しい。こういう時にファンのお友達が居たらせめてCDだけでも……というあわよくば系のスケベ心をだせるのだけど。しかし、現実は今週の冷え込みくらい厳しい。

 冷え込みといえば、鼻のかみすぎで鼻が痛いです。ティッシュを鼻に詰めようかな、どうせマスクで見えないし。

話は遡り前回……。

 9月、音楽ライブのため東京へ。やっぱりライブは観るのもステージに立つのも楽しい。ステージと言ってもオレが参加していたのは町の小さなライブハウスだったけども。

 神田明神ホールというと神社を彷彿とさせるが、まさにその通りで、本殿の敷地内にあるお土産屋さんの上にある。ちなみにお土産屋さんの地下にはトイレの他に扉があって、ホールとは違ったイベント会場があるのかもしれない。用を足して戻る際に、地下アイドルらしきTシャツを着た太めのお兄さんが開けた扉からは、野太い『オイッ!オイッ!』というコールが聞こえたからだ。

 今回は昼の部、夜の部、両方に参加した。御茶ノ水駅から近いということもあり早めに到着したので少し楽器屋を見て回りたかったけれども、土地勘もないし素直に食事だけで会場へ向かうことにした。これが正解でやっぱりというか……案の定、道に迷った。

 道中は坂道は、君子危うきに近寄らずを貫いて外出をしなかったオレにはキツかった。この傾斜を参拝者が登ると思うと、やはり健康の大切さというか『登れるくらいガッツのある者だからこそ福が訪れるのかな』みたいなことを考える余裕もないくらいキツかった。会場に着いたのが10分くらい前だろうか。既に行列が出来ていて物販が行われていた。どうにか新譜は買えたのだけど、買いそびれた再販のCDは並んでいるうちに消えた。会場までGoogle Mapでシミュレートしておけばよかったのだろうか?今となっては分からん。

 

 パイプ椅子が設けられていて、座って鑑賞するのはコンサートみたいで新鮮だった。立ち上がっている人もいたし気持ちは分かるけども、世間の流れ的に見ればそういうのはあまり良くないのかなと感じた。他バンドからの評判や会場を貸してくれる人の視点から考えてもマナーの良いファンが多い方が良いだろうし。コロナ前より聴く側のルールも増えてしまって大変だけど……楽しみたい気持ちは一緒だと思うので、同じファンとして上手くやっていければいいなとオレは考えている。

 脱線してしまったので本題に戻るけども、昼の古都の夕べも夜の進行方向別通行区分のライブ、どちらも素晴らしかった。わけのわからない歌詞、どの曲も似たようなコード進行だけどキャッチ―なメロディー、だけども飽きさせないし耳から離れない。そんな唯一性のあるバンドはそうそうないだろう。

 ゲストアクトとして出演するアーティストも毎回だが個性的で面白い。『コイツら有名になるな』なんて思いながら帰って調べたら既にメジャーデビューしていて、己の無知さ加減に悶々としたこともある。ワイがアホやってん……みたいなね。

 最後になるけども、やっぱりライブはいいね。CDや配信じゃ味わえないものが必ずあるし、何かしら新しい発見もある。そして何よりも観客を含めて一つの作品が出来上がるような感覚。アンコールの拍手が終わらないのは演奏が聴きたいのは勿論だけど、皆との楽しい終わってしまうのが寂しいからなのかもしれない。